知っておきたい!お産の準備について2
Q2 妊娠後期の生活で気をつけることは?
A 無理のない範囲で普段通りの生活を
切迫早産や妊娠高血圧症候群など合併症のある方は、主治医の指示に従って生活することが大切です。一方、特に病気がない人については、無理のない範囲であれば、やってはいけないことはほとんどありません。
仕事をしている妊婦さんの場合、日本では産前に6週間、産後に8週間の出産休暇が認められています。しかし諸外国、例えばアメリカでは分娩の前日まで働いている妊婦さんも珍しくないし、車社会なので陣痛が来たら自分で運転して病院に行くような地域もあります。おなかの大きい妊婦さんは運転で長時間、同じ姿勢をとるのは禁物ですが、短時間ならあまり問題はないでしょう。仕事や家事、軽い運動といった日常生活も、安全に配慮しつつ普段通り行ってかまいません。ただし、妊婦後期はおなかが張りやすくなっていますから、張ってきた休憩するようにしてください。
Anetis(アネティス) 2017夏号 妊娠なんでも相談室より
※こちらは2017年5月時点の情報/記事になります
■ 回答者■
【東京フェリシア レディースクリニック 院長 小林 肇(こばやし はじめ)さん】
日本医科大学卒業後、ハーバード公衆衛生大学院修士課程終了。同大学客員研究員を務めた後、日本医科大学大学院で医療安全分野の研究により博士号を取得。2014年より現職。ベンチャー企業等でアドバイザーを務めるなど医療分野以外でも活躍。産婦人科専門医、医療安全学会評議員。