産後の回復と2人目妊娠3

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Q3 帝王切開手術後の注意点は?

A 傷のケアと血栓予防が鍵 予備知識を持っておこう


帝王切開手術によるお産の割合は、地域の産院が15〜20%、ハイリスク分娩を扱う周産期センターでは30〜50%と、決してめずらしくありません。帝王切開には、骨盤位(逆子)や多胎(双子以上)などのお産を安全に行うための「予定帝王切開」と、赤ちゃんの心拍数低下や母体の急変時に経膣分娩から切り替える「緊急帝王切開」があります。
傷のケアが必要なことを除けば、産後の経過は経膣分娩と同様です。ただし、子宮の収縮には少し時間がかかり、1カ月検診の後2週間ほどは悪露が長引くかもしれません。産後6週間を過ぎても止まらない場合は、産婦人科を受診してください。
最近は、抜歯の必要がない溶ける糸で傷口を縫う「埋没縫合」をおこなう産院が増えています。糸が完全に溶けるまでには半年ほどかかり、免疫力が落ちていると、糸にばい菌が付いて感染を起こすことがあります。抗生剤の投与や、場合によっては外科的な処置が必要になりますから、傷口の痛みや発赤、発熱などの症状が出たときには、早めにかかりつけ医を受診するようしましょう。
産褥期の血栓症リスクは、経膣分娩より帝王切開のほうが高いことがわかっています。手術によって止血機能が高まることや、術中・術後の安静状態による影響です。弾性ストッキングを着用したり、早めに歩いたりして予防を心がけましょう。

Anetis(アネティス) 2018夏号 教えて!ドクター妊娠なんでも相談室より

※こちらは2018年5月時点の情報/記事になります


■ 回答者■

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【福田病院 病院長 河上 祥一(かわかみ しょういち)さん】

琉球大学医学部卒業。熊本大学医学部付属病院、九州厚生年金病院、水俣市立総合医療センター、飯塚病院などを経て2000年より医療法人社団愛育会福田病院(熊本市)に勤務し、06年1月から現職。専門は周産期、漢方。同病院はハイリスク分娩に対応する地域周産期母子医療センターに指定されており、年間出生数は3770人(17年実績)にのぼる。

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