これは大丈夫?妊娠中の食べ物2
Q2 控えたほうがよい飲み物は?
A アルコールはNG コーヒーは1日1杯に
妊娠中に、アルコールを摂取すると、胎児に障害を引き起こす「胎児性アルコール症候群」になるリスクがあります。妊娠中の飲酒はやめましょう。また、コーヒー、紅茶などのカフェイン飲料を取り過ぎると、流産や死産を引き起こしたり、胎児の発育を阻害したりするリスクが高まります。1日1杯程度なら心配はないといわれていますが、飲み過ぎないように気をつけましょう。
では、カフェインが入っていないハーブティーはどうかというと、カモミール、ベニバナ、ハトムギ、アロエ、セントジョーンズワートが入ったものは、子宮の収縮を促す成分を含むため、流産や早産のリスクを高める可能性があります。これらはやはり、1日1杯程度にしておいたほうがよさそうです。ルイボスティーやローズヒップ、ジンジャーが入ったものは妊婦への影響はないとみられています。ちなみに、ウコンやシナモン、香辛料のタイム、セージ、バジル、ナツメグにも子宮の収縮を促す作用があるので注意しましょう。
Anetis(アネティス) 2017春号 妊娠なんでも相談室より
※こちらは2017年3月時点の情報/記事になります
■ 回答者■
【駅前三軒茶屋 みずもとレディースクリニック 院長 水本 賀文(みずもと よしふみ)さん】
1986年防衛医科大学校卒業。防衛医科大学病院で研修後、自衛隊中央病院産婦人科勤務。93年防衛医科大学校医学研究科(大学院)へ。在学中にドイツ・ハンブルク大学付属研究所留学。99年自衛隊中央病院産婦人科に復帰、2003年同科副部長、07年同科部長、14年9月より現職。