夏の冷え&貧血から体を守ろう!3
Q3 症状がなければ大丈夫?
A 月経過多は要注意 病気が隠れていることも
ゆっくり貧血が進むと、症状を感じない人も多くいます。月経の量が多いため貧血になっている場合は、子宮筋腫や子宮腺筋症などがある可能性があります。月経のときにドロッとしたレバーのようなかたまりが出る、あるいは、昼間でも夜用ナプキンで2〜3時間しかもたないなど、出血量が多い人は、産婦人科を受診してみましょう。
動悸や息切れが強い場合には、若い人には多くないものの、不整脈や心臓病である恐れもあります。めまいは血管や耳の病気の可能性もあります。めまいは血管や耳の病気の可能性もあります。貧血だと思っていたら甲状腺の病気や膠原病だったという方もいます。また、十二指腸潰瘍や胃潰瘍、大腸がんなどの病気があって、消化管から出血しているために貧血になっているというケースもあります。
Anetis(アネティス) 2018夏号 教えて!ドクター妊娠なんでも相談室より
※こちらは2018年5月時点の情報/記事になります
■ 回答者■
【山形大学医学部付属病院 産科婦人科助教 山谷 日鶴(やまたに ひづる)さん】
山形大学医学部卒業、2013年同大学大学院修了、医学博士。日本産科産婦人科学会専門医・指導医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医。主に思春期や、更年期、高齢期の女性の不調を診療するナイスミディー外来を担当している。