35歳以上で初めての妊娠。気をつけることは?2


妊娠合併症、帝王切開率、先天異常のリスクが高まります。


35歳以上の初産を高年初産と呼ぶのは、加齢に伴う卵巣・子宮機能の低下などによって、妊娠合併症や難産になるリスクが高まるからです。
妊娠初期に多いトラブルは、流産で す。35~40歳の妊婦さんの流産率は、35歳未満の約2倍、40歳以上になると 2.4倍にのぼります。また、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病になるリスクも、妊婦さんの年齢が上がるほど高くなります。妊娠高血圧症候群が重症化すると赤ちゃんの発育が悪くなったり、妊婦さんが脳出血などを発症したリして命にかかわる事態に至ることも。母子の状態によっては、早めに帝王切開で出産させる場合もあります。また、妊娠糖尿病を発症すると、妊娠高血圧症候群を併発したり、赤ちゃんが巨大児、新生児低血糖症などになったリすることがあります。
さらに、胎盤が正常より低い位置に付着して子宮の出口を覆ってしまう 「前置胎盤」や、胎児が子宮内にいるときに子宮からはがれる「常位胎盤早期剥離」なども起こりやすくなリます。こうした合併症の増加に加え、陣痛が弱い、産道が硬く開きにくいなどの理由で難産にもなりやすいため、帝王切開率や産褥出血の頻度も上昇します。
その他、染色体異常など赤ちゃんの先天異常の確率も高まります。ご夫婦の希望があれば「出生前診断」を受けることもできますが、結果によっては重い選択を迫られる検査です。専門家のカウンセリングを受けたうえで、十分に検討してください。

Anetis(アネティス) 2019夏号 読む妊婦健診より

※こちらは2019年6月時点の情報/記事になります


■ お話をうかがった先生■

近畿大学医学部
産科婦人科学教室 講師
鈴木彩子 先生

1994年関西医科大学医学部卒業。国立大阪病院(現国立病院機構大阪医療センター) 産婦人科レジデント、京都大学医学部附属病院婦人科学産科学教室助教、大津市民病院産婦人科診療部長などを経て、2013年より現職。専門は周産期、婦人科腫瘍。日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医。

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