夏の冷え&貧血から体を守ろう!2


Q2 どんな症状があらわれますか?

A 冷えは手足だけではない 貧血は自覚がないことも


冷え性の症状で自覚することが最も多いのは、手足の冷えです。その他にも全身に冷えを感じる、下半身が冷える、下半身は冷えるが上半身はのぼせる、おなかや腰の周りが冷えるなど、さまざまなパターンがあり、複数のタイプを併せ持っている人も多くいます。肩こり、だるさなどを感じたりする人もいます。
東洋医学では、冷え性が月経不順やひどい月経痛の原因となることがあるとされています。
貧血の症状は、動悸、息切れ、めまいなどです。あまり自覚症状が出ず、気づかないうちに貧血になっている場合もあります。貧血になると、冷え症にもなりやすくなります。
貧血は治療が必要です。動悸や息切れ、めまいが続いたりするようなら、医療機関を受診しましょう。貧血かどうかは血液検査を受ければ分かります。
冷え症は、漢方薬などで症状が軽減する場合があります。特に、体が冷えるために眠れない、頭痛がひどい、月経痛が強いなど他につらい症状があり生活に支障が出ているのなら、一度、医療機関を受診した方がよいでしょう。

Anetis(アネティス) 2018夏号 教えて!ドクター妊娠なんでも相談室より

※こちらは2018年5月時点の情報/記事になります


■ 回答者■

【山形大学医学部付属病院 産科婦人科助教 山谷 日鶴(やまたに ひづる)さん】

山形大学医学部卒業、2013年同大学大学院修了、医学博士。日本産科産婦人科学会専門医・指導医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医。主に思春期や、更年期、高齢期の女性の不調を診療するナイスミディー外来を担当している。