医師から妊婦さんへ伝えたいこと


『妊婦さんの「痩せ過ぎ」「太り過ぎ」はどちらもNG。妊娠を機に、食事と生活習慣を見直しましょう』

安心して出産に臨むためには、妊娠中の体重管理はとても大切。痩せ過ぎ、太り過ぎによるさまざまなリスクから自分と赤ちゃんを守りましょう。

「痩せ過ぎ」「太り過ぎ」は生まれてくる赤ちゃんに大きなリスクです

「体は妊娠すると脂肪を蓄えようとする仕組みが働き、また、妊娠して食べる量は増えるのに体が動きにくくなるので、妊婦さんは体重が増えやすくなります。ですが、太り過ぎは妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などの病気の他、帝王切開、異常な出血などの出産時のリスクを高めるので気を付けなければなりません」と語るのは、国立成育医療研究センターの荒田尚子先生。

一方で、痩せ過ぎも太り過ぎと同様に要注意。

「痩せ過ぎは早産や切迫早産、赤ちゃんが低体重(2500g 未満)で生まれるなどのリスクを高め、その場合には、赤ちゃんが将来的に生活習慣病にかかりやすくなることも分かっています。実はこの20年、低体重児が生まれる割合が高止まりしていて、妊婦さんの痩せ過ぎも問題になっています。太り過ぎか痩せ過ぎかは、妊娠前の体重を元にして割り出すBMI数値で分かります。BMIによって体重増加の目安は異なります。増え方に個人差もありますが、適正な体重増加になるように、食事や生活習慣などを見直していきましょう」

妊娠はライフスタイルを見直す絶好の機会。ママだけでなく家族で健康に

自分だけでなくおなかの赤ちゃんのことも考えるようになる妊娠期は、生活習慣を整えて体重を適正に近づける絶好のチャンスでもあります。

「まず十分な休養を取りながら、可能な範囲で体をよく動かしましょう。主治医に相談して1日20~30分の運動をするのもおすすめです。その他、タバコやアルコールは避けること、バランスの取れた食事が大切です。また、BMIが25・0以上の妊婦さんは体重を増やし過ぎないためにも、血糖値が上がりにくい食べ方をすることがポイント。BMIが18・5未満の妊婦さんはエネルギー不足にならないように、しっかり食べましょう。

赤ちゃんが生まれて子育てがスタートすると、それまでとは生活が一変します。妊娠中からパートナーを巻き込んで、一緒にライフスタイルの見直し、改善ができるとベストですね。そして産後はどうしても太りやすくなるので、体重増加に注意が必要です。特に母乳をやめた後は体重が増えやすいので、母乳をやめたら食事内容に気を付けるとともに、適度な運動も習慣化しましょう。痩せ・普通・肥満の、どの体型の人でも筋力を低下させないことが大事。スクワットなど下半身を鍛える筋トレがおすすめです。産後に太り過ぎない、痩せ過ぎないことは、次の妊娠のためにも大切なこと。妊娠・出産を通して自分の適正体重を維持できるように、心掛けていきましょう」

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