妊婦さん必見!インフルエンザ&胃腸炎を防ごう2


Q2 インフルエンザの症状と対処法は?

A 腹部に異変を感じたら かかりつけの産科を受診


インフルエンザは、38度以上の急な発熱、関節痛、頭痛、全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く出るのが特徴です。風邪のときと同じように」、鼻水、せき、腹痛や吐き気、下痢などの症状が出る場合もあります。
 インフルエンザウイルスは、風疹ウイルスやサイトメガロウイルスなどのように、赤ちゃんに直接影響することはありません。ただ、お母さんがインフルエンザにかかって症状が重症化すると、流産や早産が起こったり、赤ちゃんが低体重児になったり、まれに死亡してしまったりすることがあるので注意しましょう。
 「インフルエンザにかかったかもしれない」と思ったら、内科を受診するのが基本です。ただ、妊娠後期になっていたり、おなかの張りや痛みなどがあったりしたら、かかりつけの産科を受診してください。その際、他の妊婦さんにうつしてしまったら大変ですから、事前に電話で受診方法を確認するようにしましょう。
 検査でインフルエンザとわかったときには、抗インフルエンザ薬で治療します。市販の解熱剤や総合感冒薬の使用は赤ちゃんに悪影響を及ぼす恐れがあるため、妊娠中の使用は控えてください。療養中は脱水に注意しつつ睡眠をよく取り、安静を保ちましょう。

Anetis(アネティス) 2017冬号 妊娠なんでも相談室より

※こちらは2017年12月時点の情報/記事になります


■ 回答者■


【医療法人社団成茶会 駅前三軒茶屋みずもと レディースクリニック 水本 賀文(みずもと よしふみ)さん】

1986年防衛医科大学校卒業。防衛医科大学病院で研修後、自衛隊中央病院産婦人科勤務。93年防衛医科大学校医学研究科(大学院)へ。在学中にドイツ・ハンブルク大学付属研究所へ留学。99年自衛隊中央病院産婦人科に復職。2003年同科副部長、07年同科部長。14年9月より現職。