気をつけよう!妊娠糖尿病と妊娠高血圧症候群1

pixta_7708447_M

Q1 「妊娠糖尿病」とはどんな病気?

A 血糖値が過度に上昇し 妊娠経過に影響が及ぶ


「糖尿病」は、加齢、肥満、遺伝などの影響で、糖代謝ホルモンのインスリンの分泌が減ったり働きが悪くなったりして血液中のブドウ糖量(血糖値)が増え、血管障害などを引き起こす病気です。実は「妊娠」も、糖尿病のリスク要因の一つ。高血糖の状態になると赤ちゃんやお母さんにさまざまな合併症が起こることがあるため、産婦人科では「まだ糖尿病には至らない程度の糖代謝異常」を健診で見つけ、血糖コントロールを行います。妊娠中に初めて診断された”糖尿病予備軍”とも言える病態、それが「妊娠糖尿病」です。
 ではなぜ、妊娠すると血糖値が上がるのか。赤ちゃんは胎盤を通してお母さんから糖分(ブドウ糖)をもらい、それをエネルギー源に成長します。糖を十分に届けるためには、母体血を高血糖の状態にしておく必要があり、とくに妊娠後半は胎盤からインスリンの効きを悪くするホルモンが分泌され、食後の血糖値が通常よりも高くなるのです。 妊娠糖尿病と診断される妊婦さんは全体の3〜6%ほどです。もともと糖尿病の素因を持っている人のほうがなりやすい傾向はありますが、だれもがかかる可能性があります。健診による早期発見、早期管理が何よりも重要です。

Anetis(アネティス) 2017秋号 妊娠なんでも相談室より

※こちらは2017年9月時点の情報/記事になります


■ 回答者■


【葛飾赤十字産院 副院長 鈴木 俊治(すずき しゅんじ)さん】

1988年に長崎大学医学部卒業。日本医科大学付属病院産科婦人科学教室入局、葛飾赤十字産院産婦人科派遣を経て米国ロマリンダ大学胎児生理学教室へ研究留学。帰国後に日本医科大学産科婦人科学講師、同助教授、東京臨海病院産婦人科部長を経て2006年より現職。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL