知っておきたい!「立ち合い出産」について4

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Q4 立ち合いに向かない人もいるのですか?

A 分娩室の外で待つのも 立派な立ち合い出産です


「血を見るのが怖い」とか、「どうも気が進まない」という夫はバースパートナーに向かないと思われるかもしれませんが、分娩室に一緒に入ることがすなわち立ち合いではありません。これまで説明してきたように「産婦さんを精神的にサポートおする」「お産の苦楽をともに分かちあう」ことが立ち合い出産の目的であり、単に「分娩を見る」こととは違います。産婦さんが陣痛室ですごしている間は腰や背中をさすってあげて、いざ分娩室に移るというときには、部屋の外に出て静かに待つというのも、立派な立ち合い出産なのです。
 ただし、分娩について何の知識もないまま夫が立ち会うと、産婦さんのサポートがうまくできないだけでなく、苦しむ妻を前に何もできなかったいら立ちや無力感だけが残ってしまい、ネガティブな印象が、その後の夫婦生活の妨げになることがあるので要注意です。
 また、上のお子さんを、弟や妹の誕生に立ち会わせたいと考える産婦さんもいると思いますが、遅い時間帯や感染症の流行時は、お子さんの立ち合いを避けたほうがよいでしょう。
 大切なのは、産婦さんが安心・リラックスして赤ちゃんを産むためにはどのような分娩環境がよいかということです。できれば、バースプラン(※)を話し合う際に、立ち合い出産をするのか、また誰に立ち会ってもらうと産婦さんが精神的に一番落ち着くのかを、よく相談して決めておくといいと思います。(※)バースプラン:自分らしいお産のイメージや医療者への要望などをまとめた計画書

Anetis(アネティス) 2015 秋号 妊娠なんでも相談室より

※こちらは2015年8月時点の情報/記事になります


■ 回答者■


【葛飾赤十字産院 副院長 鈴木 俊治(すずき しゅんじ)さん】

1988年に長崎大学医学部卒業。日本医科大学付属病院産科婦人科学教室入局、葛飾赤十字産院産婦人科派遣を経て米国ロマリンダ大学胎児生理学教室へ研究留学。帰国後に日本医科大学産科婦人科学講師、同助教授、東京臨海病院産婦人科部長を経て2006年より現職。

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