これは大丈夫?妊娠中の食べ物1

Woman expecting a baby. Pregnant belly closeup. Kitchen with window.

Q1 妊娠中に注意が必要な食べ物は?

A 水銀、ヒ素、ヨウ素を含む食品の取り過ぎに注意


妊娠中に注意が必要な化学物質としてよく知られているのが、魚介類に微量に含まれる水銀です。魚は健康に良いとされ、脳の発育などに効果があるとされているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)も多く含まれています。しかし、キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、クロムツなどは、他の魚に比べて比較的、水銀濃度が高い可能性があるため、毎日たくさん食べるのは避けたほうがよさそうです。
厚生労働省は、妊婦さんが食べても安全な量の目安としてキンメダイやメカジキ、クロマグロは週80g(一般的な魚の切り身1切れ)、キダイ、マカジキ、クロムツなどは1回80gを週2回程度としています。
また、ヒ素は土や水など自然環境の中に広く分布しており、海産物、特にヒジキには有害な無機ヒ素が含まれています。毎日食べると、安全とされる目安の量を超える恐れがあるので、やはり妊娠中は控えめにしましょう。
海藻に多く含まれるヨウ素も過剰に取ると胎児の甲状腺機能を低下させ、まれですが、赤ちゃんが一過性の甲状腺機能低下症を起こすことがあります。料理の味付けにもよく使われる麺つゆには高濃度の昆布エキスが含まれており、あまり頻繁に食べるとヨウ素の過剰摂取になるため注意しましょう。
生ハムやレアステーキなど加熱不十分な肉はトキソプラズマ感染、生卵はサルモネラ菌感染、スモークサーモンなどはリステリア食中毒を起こす恐れがあります。妊娠中は薬を使いにくいので、感染症になりやすい食品はなるべく避け、肉類はよく加熱して食べましょう。
ただし、ここに挙げた食品はすべて大事な栄養素を含むので、単に忌避するのではなく、バランスよく食べることも大切です。

Anetis(アネティス) 2017春号 妊娠なんでも相談室より

※こちらは2017年3月時点の情報/記事になります


■ 回答者■


【駅前三軒茶屋 みずもとレディースクリニック 院長 水本 賀文(みずもと よしふみ)さん】

1986年防衛医科大学校卒業。防衛医科大学病院で研修後、自衛隊中央病院産婦人科勤務。93年防衛医科大学校医学研究科(大学院)へ。在学中にドイツ・ハンブルク大学付属研究所留学。99年自衛隊中央病院産婦人科に復帰、2003年同科部長、14年9月より現職。

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