「おなかが張る」って、どういう状態? 1

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Q1 「張り」にはどんな意味があるの?

A 生理的な張りと、異常を知らせる張りがあります


「おなかが張る」というのは、子宮の筋肉が収縮している状態を意味します。おなかの張りの自覚の仕方には、「なんとなく張っている」「重苦しい」「硬くなっている」など、個人差もあるようです。
おなかの張りには、「異常を知らせる張り」があります。生理的なおなかの張りは、妊娠後期(28~40週)にはよくあることで、しばらく安静にすれば治まります。対して、異常を知らせる張りは、早産の前兆である「切迫早産」の際に起こるものです。
では、生理的な張りと、異常を知らせる張りは、どうすれば区別できるのか。その違いは、「内診」という産婦人科医師の診察で、子宮口の熟化(軟らかくなる)を伴っているかどうかを確かめれば、多くが判断可能です。生理的な張りであれば、子宮口の熟化は認められません。
一方、異常を知らせる張りであれば、1時間に6回以上の痛みを伴う張りを自覚し、かつ、子宮口の開大などの頸菅熟化(早産リスクを高める)が認められます。
まれに、子宮伸縮が断続的で、強い痛みと少量の出欠を伴う場合(伴わないこともある)、胎盤が剥がれてしまい母子ともに重篤となる「常位胎盤早期剥離」の可能性があるため、産婦人科を受信してください。
このような子宮口の変化や胎盤の異常は、産婦人科を受診しない限りわかりません。

Anetis(アネティス) 2016春号 妊娠なんでも相談室より

※こちらは2016年2月時点の情報/記事になります


■ 回答者■


【富山大学産婦人科 講師・医局長 米田 哲(よねだ さとし)さん】

1996年富山医科薬科大学(現:富山大学)医学部卒業。同産科産婦人科学教室へ入局。
東京の愛育病院(産科学)、鹿児島市立病院(新生児学)で研修を積み、周産期専門医取得。
「小さな命」を守るためにやるべき仕事に精通。

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