「おりもの」から何がわかるの? 1


Q1 どんな役割を果たしているの?

A 感染を防いだり、受精を助けたりする働きがある


「おりもの」は下着をぬらしたり汚したりする厄介者・・・・・などと思っていませんか?
実は「女性の体を感染から守る」「受精を助ける」など、重要な役割を果たしていることは
意外と知られていません。しっかり観察していれば不調や病気のサインを読み取ることもできます。
おりものは、子宮頸管から分泌される粘液や、膣からのさまざまな分泌物がまじりあったもので、
医学的には「帯下」と呼びます。膣粘膜に潤いを与えて乾燥を防ぎ、膣の入り口を塞いで
雑菌や真菌(カビの一種)などが入り込まないようにしています。
また、おりものの中には善玉菌の乳酸菌がいて膣内を酸性に保ち、ばい菌やカビの増殖を抑えています。
こうした働きを、「自浄作用」といいます。
おりものの分泌量は排卵の前後に最も多くなり、透明でとろっとした卵の白身のような状態になります。
これは受精を助けるための変化で、精子が卵管へと上っていきやすい環境をつくります。

 

Anetis 2016夏号 女性の体なんでも相談室より

※こちらは2016年6月時点の情報/記事になります


■ 回答者■


【駅前三軒茶屋みずもとレディースクリニック 院長 水本 賀文(みずもと よしふみ)さん】

1986年防衛医科大学校卒業。防衛医科大学病院で研修後、自衛隊中央病院産婦人科勤務。
93年防衛医科大学校付属研究所(大学院)へ、在学中にドイツ・ハンブルク大学付属研究所留学。
99年自衛隊中央病院産婦人科に復帰、2003年同科副部長、074年同科部長、14年9月より現職。